図工・美術科教育理論研修会 終了

テーマ インナー・クリエティヴィティ
〜美術教育を通して何を育てるか〜
日 時 平成23年8月30日(火) 13:30〜15:30     
会 場 北広島市立大曲小学校     
講 師 上野 行一 氏
(帝京科学大学こども学部児童教育学科 教授)
     
参加者 38名     
研修会

ようす
 
1.美術を通して何を育てるのか
 ◆子どもは図工・美術の授業をどのように感じているか
  ○アイデアが浮かばない。どう描けばよいかわからない。
  ○先生からOKが出れば本番に。
  ○先生が見回り、「ここがダメ」とだけ言われる  等
 ◆教科の好感度
  ○小学生の時の好感度は、他教科と比べても高い。
  ○小→中→高と図工・美術の好感度は下落。子どもが最も嫌いになる教科となっている。

☆美術教育のねらいは、創造することの喜びを味あわせることであるはずなのに、美術の時間が美術嫌いを生んでしまっている。

2.表現と対話による鑑賞における意味生成
 ◆外的な造形性 = 形、色、技法、構成

 ◆内的な造形性 = 関心・意欲・態度、発想や構想の能力、
           創造的な技能、価値意識(鑑賞)

 ◆表現と鑑賞の意味生成過程
   内面的造形性の出力方法が違うだけで同じである。

☆子どもの内面と作品の外的要素のどちらに重点をおくべきか。

〜これからの図工・美術教育を進めていく上で重要な観点〜
 @ 自分の価値観をフラットにする
 A 子どもの学びから教育を考える
 B 美術の価値を振りかざさない